Q.13星座占いは認められているのですか?

最近、新星座占いとして13宮の星座占いが新聞などに掲載されていますが、占星学研究所では認定されているのですか?
結果が 新星座の方が良かったりすると 心が揺れちゃうのです


A.認められていません

『占星学研究所』が何を指すかが判らなかったのですが、『伝統的な西洋占星術を使う人々』と取ってよろしいですよね?

一般には、13星座は無視されているも同然でしょう。
世界的には、全く相手にされていない説ですので、西洋占星術とは全く別個の、単なるお遊びと受け取った方が良いでしょう。
なぜならば、13星座占いの理論には、西洋占星学と捉えるには無理があるからです。

伝統的な占星学は、非常に合理的かつ複雑に構成されたシステムを背景に持っています。
簡単にご説明いたします。
まず、占星学は地球を中心に据えた、天動説を利用している事をご理解ください。
地球から見て太陽が通る『道』……春分・秋分を真ん中にした冬至から夏至までの幅のある太陽の通り道を『黄道』と呼んでいます。
この黄道を12の『室』に分割するのですが、ここで大切なのは「12」という数そのものです。
なぜ12か?ということですが、つまり、占星学を構成する理論から割り出された数なのです。

※12は数秘術(カバラ)では完成された数(3と4の最小公倍数であり、最大公約数が4であることから。「3」も「4」もそれだけで各々「完全性」を表す数です)で、全てを表すと言われています。

これだけでも「13」という数に、西洋占星学としての意味が無い事はご理解いただけるかと思います。

伝統的な西洋占星術では、星座ごとの角度は、1星座(1室)の領域は各々30度です(360度÷12室=30度)。
ところが、13星座ですと星座の領域(角度)がそれぞれ違ってしまいます。当然、360は13では割り切れないので、他の考え方に基づいて13に分割しなければなりません。
そこで、黄道上の星座の占める角度をそのままホロスコープに移行して使用する、という考え方を採用しているそうです。でも、実際の角度を使用するのが本来なら、例えば獅子座はたったの5度になってしまうなどの極端な事が起こるはずですが、13星座占いの分布領域は、かなり従来の占星術を踏襲しています。
かなり無理と矛盾があると言わざるを得ません。


13星座占いの成り立ちには、『蛇遣い座』は実際に黄道上に見られる星座だから考えに入れるべき、という論もあります。
西洋占星術では、黄道上に分布する12の星座の名を『室』の名前にしているのですが、元来が便宜的なものであり、実際の星座分布とは直接には関係ありません。
黄道上の星座名は『サイン(宮)』と呼ばれ、「私は牡羊座生まれ」と言う時の星座名とは別の概念です(この区別をするために、日本ではサインを『白羊宮』『金牛宮』『双児宮』『巨蟹宮』『獅子宮』『処女宮』『天秤宮』『天蠍宮』『人馬宮』『磨羯宮』『宝瓶宮』『双魚宮』と中国語訳の名称を使うこともあります)。
元来便宜的な名前なのですから、蛇遣い座を従来の12星座と同等に扱うのは、どうかと思うんですね。

また、13星座を提唱した最初の研究家(日本の方ではありません)は、地球の自転軸がずれる、首ふり運動(歳差運動)でその起点がずれた為に1星座増えた、というようなことを言っています。
でも、歳差運動は地球の自転に伴う運動です。西洋占星学、と言うより天文学の歴史が始まって以来、春分点は変わり続けています(今の実際の春分点には牡羊座ではなく、水瓶座があります)。
今更そんな事を言うのはおかしいですよね。

以上の知識は、西洋占星術のごくごく基本、これを知らなければ何も解らない、といったレベルの知識です。
それらの基礎知識も無く、13星座占いを提唱し、普及させた人々(「研究者」とはとても呼べません……)は、自らの無知をさらけだしてしまったと言えるでしょう。
このような誤った説を唱える人々が、本来天文学と同レベルの純然たる学問である西洋占星学を、「当てもの」的なサブカルチャーとして世間に認識させてしまうのですね。
動物占いに代表されるユニーク占いの方が、日本の東洋占星学の流れをきちんと汲んでいるようですよ。

※川島さんから次の感想をいただきました。
それについてもコメントいたしましたので、ご覧ください。

13星座占いは 産経新聞の日曜版に掲載されています。私の星座は変わらずなのですが 蛇座やかに座は影響があるようです。

そうですか、早朝のテレビでも放映されていますよね。
私も読売新聞の地方版(群馬)に2種類、『今週のホロスコープ』を掲載していました。
これは、マスコミの方との打ち合わせの時点で思ったことですが、大抵のマスコミの方は、占いの信憑性には大して関心が無いようです。

他のまじめな西洋占星術の研究サイトをいくつか見たのですが、その中には「13星座占いは一部のテレビプロデューサーが有名になりたい占い師と組んで広めた」と書いてあるものもあります(本当はもっと口汚い書き方です。よっぽど頭にきているんでしょうね。気持ちは、判ります)。

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」なら、13星占いは軽く運試しに見るのも面白いですね。

13星座占いは理論からして、まるっきりお話にならないので……軽く運試し、と言うか、靴を投げて占う天気予報程度に考えるのが妥当だと思いますよ。
「当たるも…」、本当はこの感想が1番困るんですよ(苦笑)。普通は、西洋占星術の事も、そう考えてしまいますよね。
占星術は英語でAstrology(−logy=学問)。本来、占星学は天文学的に正確なデータを使用している『学問』なのです。イギリスでは占星学の大学があると聞いています。
もっとも、太陽星座(生まれ星座とも言います)での占い=12星座占いでしたら、この気持ちで見て良いのでは、と思います。
太陽星座のみの占いには、どっぷりはまるのは危険です。なにしろ、正確なホロスコープを使った鑑定に比べると、その精度は雲泥の差ですから(理論上は、世界に同じホロスコープは2つと存在しないと言われています)。

正確な運気は、やはり正確な誕生日と誕生時間を計算したホロスコープがないと判りません。
個人の正確なホロスコープを使った鑑定では、大方の出来事の方向性がかなり正確に判ります。もちろん、結果だけに頼るのではなく、判明した自分の運気を自分の幸せのためにどう活かすか、が重要だと思います。
例えば、恋愛をしたい人なら、恋愛運の悪い時期には自分磨きに専念して、恋愛運の良い時期に出会いを求める行動を起こす、などの利用の仕方が理想的でしょう。

西洋占星術は正統な学問であり、次元を超えた宇宙(=真理)からのメッセージですから、賢く利用して欲しいものです。